2021年05月14日のニュース・クリップ

米コロニアル、5億円超の「身代金」ハッカーに支払った-関係者 - Bloomberg

北米最大のパイプライン運営会社、米コロニアル・パイプラインは、東欧を拠点とするハッカーに500万ドル(約5億4700万円)近くの「身代金」を支払った。取引について知る関係者2人が明らかにした。
  コロニアルは身代金要求型コンピューターウイルス「ランサムウエア」によるとみられる攻撃を受けて数時間以内に、追跡困難な暗号資産で身代金を支払ったという。……ハッカーは支払いを受けた後、コンピューターネットワークを復旧させるための暗号解読ツールをコロニアルに提供した。ただこのツールによる復元プロセスが非常に遅かったため、独自のバックアップも使い続けて復旧につなげたと、事情に詳しい関係者1人は話した。

米ワシントン・ポスト、編集トップにバズビー氏 初の女性: 日本経済新聞

米名門紙ワシントン・ポストは11日、編集主幹に米AP通信のエグゼクティブエディター、サリー・バズビー氏(55)を指名したと発表した。同紙144年の歴史で女性が編集トップに就くのは初めて。6月1日付で就任する。
バズビー氏は米AP通信勤務歴30年以上のベテランジャーナリストで、米国政治とグローバル報道で深い経験を持つことが評価された。
ワシントン・ポスト紙の報道によると、編集主幹の選任作業には、米アマゾン・ドット・コムの創業者で、同紙のオーナーでもあるジェフ・ベゾス氏が関与した。……ベゾス氏は、同紙の国際報道を強化し、世界で読者を獲得する戦略を持つ。
ワシントン・ポストは、2013年から編集を率いてきた前任のマーティン・バロン氏が今年2月末に引退したことを受けて、後任の編集主幹を探していた。……バロン氏は前の職場ボストン・グローブ紙での活躍が映画の題材になるなど、米ジャーナリズム業界で45年の経験を持つ伝説の人物だった。

前澤友作氏 12月宇宙へ 宇宙飛行士試験に合格 日本の民間人31年ぶり2人目― スポニチ Sponichi Annex

実業家の前澤友作氏(45)が12月8日に打ち上げられるロシアのソユーズ宇宙船に搭乗し、国際宇宙ステーションISS)へ向かうことが13日、明らかになった。同氏が代表取締役社長を務めるスタートトゥデイが発表した。日本の民間人が宇宙へ行くのは、日本人初の宇宙飛行士となった1990年の元TBS記者、秋山豊寛氏(78)以来31年ぶりで2人目。ISS滞在は前澤氏が初めてになる。
 同社によると、前澤氏は宇宙飛行士になるための試験に既に合格。米宇宙旅行会社スペースアドベンチャーズロスコスモスロシア連邦宇宙局)のサポートの下、6月中旬からモスクワ郊外のガガーリン宇宙飛行士訓練センターを拠点にして約100日間に及ぶ訓練を始める。遠心加速器で重力加速度を模擬体験するなどして搭乗に備える見通し。
 ISSには約12日間滞在予定。日本人スタッフが同行し、訓練から帰還までの全工程をYouTubeで公開を予定している。

日立の鉄道車両、運行再開へ 英規制当局と安全確認:時事ドットコム

英国で日立製作所が製造した鉄道車両に亀裂が見つかり、全車両が一時運行停止となった問題で、日立と英規制当局、鉄道各社は13日、運行の全面再開で合意したと発表した。来週にも通常通りに戻る見通しだ。
 亀裂が見つかったのは日立の高速鉄道車両「クラス800」。8日に複数の車両で亀裂が見つかり、鉄道各社が全車両を点検していた。

英、フカヒレ輸出入禁止 フォアグラも検討、「動物福祉」で:時事ドットコム

英政府は12日、中華料理の高級食材として知られるフカヒレの輸出入を禁止すると発表した。……フカヒレはサメのひれを乾燥させたもので、中国では伝統的な食材。ただ、近年ではサメのひれだけを切り取り、胴体を海に捨てる漁が「残酷だ」として問題となっていた。
 フォアグラの販売禁止も検討する。ガチョウやアヒルにたくさんの餌を与え、肝臓を肥大化させて作るフランス料理の伝統食材だが、「生産方法が残酷だ」との指摘が出ている。……英政府はこのほか、チンパンジーなど霊長類をペットとすることも禁止する。一方で、英国で伝統的に行われているキツネ狩りなどに対する規制強化は見送る方向だ。