2021年03月07日のニュース・クリップ

イギリス、物流手続き猶予を一方的に延長宣言 EUとの対立再燃:東京新聞 TOKYO Web

北アは昨年末の完全離脱後も、EU単一市場の物品規制などを引き続き採用しており、海を隔てた英本土からの物品輸送は通関手続きが必要になった。ただ物流停滞を防ぐため、英EUは農産物輸送などで所定の手続きの一部を今月末まで猶予することを決めていた。 ところが英政府は3日、「新たな要件の実行には、企業に適切な時間が与えられなければならない」と、農産物輸送の猶予期間の半年延長を一方的に宣言。4日には、企業間の小包輸送に関しても同様の措置を取ると発表した。……英側の措置にEUのシェフチョビッチ欧州委員会副委員長は、英政府が昨年、離脱協定を反故(ほご)にしようとしたのを念頭に「国際法を破ろうとするのは2回目だ」と法的措置を講じる考えを表明。

米3万組織に攻撃、中国系ハッカーか Microsoft標的: 日本経済新聞

標的となったのは、企業がメールや予定共有に利用するマイクロソフトのサーバー向けソフト「エクスチェンジ・サーバー」。……ハッカーは同ソフトの脆弱性を突いて「Webシェル」と呼ぶマルウエア(悪意のあるソフト)を作成。ソフトを遠隔操作し、組織のデータを盗み出すという。
マイクロソフトは攻撃者について、中国政府が支援するハッカー集団「ハフニウム」だと分析する。……攻撃は米セキュリティー企業の研究者が1月に発見し、マイクロソフトに伝えていた。同社は2日に脆弱性の修正プログラムを配布、被害を抑えるためソフトを速やかに更新するよう利用者に促していた。だがその後の数日間で、ハッカーが戦術を変更。修正プログラムを適用していないシステムに対し、幅広い攻撃を実施したようだ。

米上院、200兆円コロナ対策可決 政権初の大型財政支援―1人最大15万円給付:時事ドットコム

米議会上院は6日、新型コロナウイルス危機を受けた1兆9000億ドル(約200兆円)規模の追加経済対策法案を一部修正し、賛成50、反対49の小差で可決した。1人最大1400ドル(約15万円)の現金を給付する。下院で9日にも再可決し、バイデン大統領の署名を経て14日までに成立する。1月の政権発足後、初めての大型財政政策となる。
 国際通貨基金IMF)は追加対策が発動されれば、米国の国内総生産(GDP)が今後3年で計5~6%押し上げられると分析している。米コロナ経済対策は累計で約6兆ドルと、GDPの3割に迫る異例の規模となる。

71歳現職の対立候補に34歳女性 国連事務総長選に一石投じたアカンクシャさん「若く、実行する国連に」:東京新聞 TOKYO Web

来年からの2期目続投が既定路線とみられているグテレス国連事務総長(71)の対立候補に、身内の国連職員、アローラ・アカンクシャ氏(34)が名乗りを上げ、注目を集めている。……インド北部で生まれ、現在の国籍は18歳で渡航したカナダ。トロントの大学を卒業し、2017年に国連開発計画(UNDP)の監査人になった。

ABC予想の証明論文、ついに出版 8年半かけ数学誌に:朝日新聞デジタル

数学の超難問「ABC予想」を証明したとする京都大数理解析研究所望月新一教授の論文が5日、2012年の提出から足かけ8年半がかりで出版された。出版元の欧州数学会出版が朝日新聞の問い合わせに答えた。数理研が発行する国際的な数学誌「PRIMS(ピーリムス)」の特集号として、まず電子版を出版、印刷版は1カ月後という。
 論文は「宇宙際(うちゅうさい)タイヒミュラー理論」。英字で計723ページと長大なため、通常は5本以上の論文が掲載されるPRIMSを1冊まるまる使うことになった。